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アメリカはなぜメートル法を使わないのか?

アメリカにやって来て度量衡に戸惑ったことが全くない日本人はほぼいないと思う。 私は「なんでアメリカはメートル法じゃないの~?」とずっと思っていたので、今日ググッってみた。 色々と面白い発見があったよ。

まずメートル法を公式に採用していないのは、なんと世界でたったの三カ国、リベリア、ミャンマー、そしてアメリカ合衆国! (ぜひ Metric 4 USのサイトで分布地図を見てみて。) アメリカはメートル法を公式採用していない唯一の経済大国だ。 ここで当然出る疑問は「なぜ?」。 国際社会から取り残されたりしないの~???





答えを探す前に、アメリカで採用されている度量衡について少し説明しておこうと思う。 アメリカではインペリアルというむか~しイギリスで使われていた度量衡がまだ使われている。 長さは、
1 inch(インチ)=約2.54cm
12インチ=1 foot(フット、複数はフィート)=約30.48cm
3フィート=1 yard(ヤード)=約91.44cm
1760ヤード=1 mile(マイル)=約1.61km
と言う具合。 他には重さのオンス、パウンドや液量のオンス、クウォート、ガロン、温度は華氏(Fahrenheit-ファーレンハイト)が使われている。

「12インチが1フットって、じゃぁ、6フィートなら、えっと・・・もう、ほんとに面倒くさいな~」 って思うでしょ? 数学の苦手なアメリカ人がどうして計算の簡単なメートル法を採用しないのか? Metric 4 USのサイトに載っていたメートル法反対派のサイトを見てみると、これが笑えた!

まず、 Metric Sucks(メートル法、だっせぇー!)。 ここではなぜメートル法がださいかと言うと、メートル法は論理的ではあるが、人類の経験に基づいていないということらしい。 もともとfootは足のサイズが元になっていることを言っているのだろう。 それに加えて、「スポーツの世界じゃ全く役に立たない!」から、ださいのだそう。 そしてスポーツ関連商品のメートル法表示がいかに道理にかなっていないかを示すため(?)、様々なメートル法表示の商品を売っている。 確かにアメフトやゴルフで“メートル”が出て来てもなんか変な感じはするな。

次の Freedom2measure (計測の自由)はもっとまじめにメートル法に反対している。 議会が市民の声を無視してメートル法導入を強行しようとしているのは基本的人権をないがしろにするものだ!と言っている。 つまり
『メートル法の導入を政府は真剣に考えている』
ってことね。 さらに慣れ親しんでいる伝統的な度量衡をなぜ新しいものにしなければならないのか、費用もかかるし云々。 なんだか保守的アメリカ人の典型が言いそうな台詞・・・ しかし、アメリカでメートル法が全く使われていないかというそうでもない。 食品の重量表示にはカッコ書きで普通メートル法の表示があるし、車の速度計にもマイルとキロの表示がある。 メートル法は確実にアメリカの生活に忍び込んで来ているのである。

リンクのあったMetric Land or What I think of the metric systemを読んでもどうしても反対派はちょっと過剰に反応しているように思える。 日本にも昔ながらの尺、間、坪、合、升などの尺貫法があって、今も使われている。 お米180立方センチメールって言われたって「は?」じゃない? やっぱりお米1合って言われた方がすっきりする。 私が子供の頃はよく悪ガキが「お前のかーさんでーべそーの百貫デブ~」って言ってたし。(いつの時代じゃ) つまり、メートル法使わなかったら、罰金! というとんでもないルールじゃない限り、メートル法と従来の伝統的な度量衡は共存できる。

「なぜ?」の答えは私の感触では「国民がメートル法に慣れてないから。 新しいシステムに適応できないから。」という気がする。 進取の気質はどこへ行ってしまったのだろう。 なんでもリーダーになりたがるアメリカ、この分野でもリーダーになりたくないのかな? アメリカだって、既に併記するのが当たり前のようになりつつあるんだし、EUはメートル法の寸法で作られたものしか輸入しなくなったらしいし、このまま過去の郷愁に浸ってインペリアルを使い続けることは反って費用が高く付くと思う。 つまり、メートルとインペリアルの両方の寸法で何か物を生産するなんて、効率が悪すぎる。 なんてたって、アメリカの対輸出国はほぼ皆メートル法なんだからね。
「10年以内にメートル法はアメリカに導入される。」
これが私の読み。 誰か賭けたい人いる~?



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by soylista_y_bonita | 2005-02-22 18:46 | アメリカで生活する