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カテゴリ:アメリカの医療( 4 )

久しぶりに医者に行く ~内科編~

1月下旬に検診に行ったのは実際には婦人科系のことでちょっと気になることがあったのがきっかけだった。 当日の診察の時と生体検査の結果からは何も異常は見つからなかったのだが、先日行った血液検査の結果で異常が見つかった。

採血に行った翌日、担当医から電話があって、Hypothyroidism だと言われた。 医学・医療英語はいまだに最も苦戦する部分で、初診の時の問診表記入にも辞書がいるぐらい。  電話ではこのハイポなんたらがよくわからなかったので、つづりを教えてもらっても、thyroid から甲状腺に関係する何かなんだな、ぐらいにしかわからなかった。 後で辞書やらネットやらで調べてみたら、「甲状腺機能低下症」と言う自己免疫疾患だということがわかった。

自己免疫疾患とは自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を来す疾患の総称(ウィキペディアより)だそうだ。 つまり私の場合、正常な甲状腺に対する抗体(免疫体)がなぜかできてしまい、甲状腺が攻撃されているんだそうだ。 体の中で内輪もめしてるみたいなもんだよね。 かわいそうな私の甲状腺・・・ そうやって攻撃されてしまった甲状腺は弱ってしまって、体の基礎代謝を維持する甲状腺ホルモンの分泌を正常にできなくなってしまう、というのが「甲状腺機能低下症」という病気らしい。 甲状腺ホルモンが全く無くなってしまうと、一ヶ月ほどしか生きられないとか・・・ それぐらい甲状腺ホルモンは人が活動して行く上で重要な役割を担っているのだそうだ。

この病気の症状は突発的なものではなく、ゆるやかに現れるので単に老化現象と勘違いしやすいのだそう。 確かに年を重ねるにつれて基礎代謝は自然と落ちてくるからねー。 実際に私も「年かねぇ~」なんて思っていたのだけど、実は病気だったんだー! そう知ると、なんとなく自分を責めていたけど、ちょっと気が晴れた感じ。 主な症状は次の通り。

元気がなくなる、疲れやすい、脱力感 ←私に会ったことがある人は多分「うっそー」って感じかもしれないけど、実はこれは結構前からあった。 でも単に年齢的なものかと思ってた。
寒がり、体重増加、食欲低下、便秘 ←これはまだ全然なし。 食欲ないのに体重増えたら、悲しいよね~。
記憶力低下 ←これは出産後加速。 育児で忙しいのと年齢的なものの複合的要素も実際あると思う。
集中力低下、動作が緩慢、痴呆ではないが、一見痴呆と間違われる ←幸いなことにこれもまだなし。
発汗低下、皮膚乾燥、黄色皮膚(カロチン血症) ←私は子供の頃から本当に汗をかかない子だった。 皮膚はちょっと乾燥はしているけど、とりたてて言うほどのものでもない。
顔が腫れぼったくなる、唇、舌が肥厚する ←これもまだなし。
白髪が増加、脱毛、眉の外側1/3が薄い ←眉毛は手入れしないとボーボーになるほどなので、大丈夫だけど、白髪はアメリカに戻って来てからひどくなった。 脱毛は出産直後は普通すごく髪が抜けるんだけど、3年たった今も結構抜ける・・・
足がすごくむくむ、声が低い、しわがれ声 ←これもない
月経過多 ←実はこれが医者に行くきっかけに・・・
筋力低下、こむら返り ←1月初めにスキーに行って筋力低下は痛感。 単に運動不足って言うのもあると思う。

こう見ると、私の場合結構軽症って感じがする。 でも、放って置いたら、コレステロールが増えて動脈硬化が進み、心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化性疾患が増加、また身体がむくみ、ひどくなると心臓の周りに水が溜まり心不全になる可能性もあるそうだ。 治療としては不足している甲状腺ホルモン剤を内服するだけなのだが、一度下がった甲状腺の機能は元に戻らないらしく、内服治療は一生続けなければならない。 でも参考にしたサイトにいいことが書いてあった。 「薬を飲むことは目が悪い人がめがねをかけるのと同じようなもの。」 そうかもねー、って思う。 それからこの病気は女性に多く、女性は男性の約10倍だそう。 もし上の症状に心当たりがあったら、老化現象と思わないで受診してみるのも悪くないと思う。

明日、薬をもらいに行く予定。 また元気な私を取り戻せると思うと嬉しい。 病は気からって言うけど、「そっかー、私って病気だったんだー!」とわかることで気が楽になるってこともあるんだね~。
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by soylista_y_bonita | 2006-02-13 09:00 | アメリカの医療

久しぶりに医者に行く ~眼科編~

昨日、アメリカでは初めて眼科に行った。 だいたい、日本にいた時でさえ、眼科には生まれてこの方一回しか行ったことがない。 それも花粉症で目がすごくかゆくなったので、目薬をもらいに行っただけ、というぐらい私は眼科に縁がない。 ありがたいことに視力はとてもいいので、これまで全然必要性がなかったからだ。 でも・・・  

ここのところ近い距離のものがはっきり見えない。 文庫本の小さい字(昔の文庫本は特に字が今のに比べるとすごく小さい)がよく見えないので、ついついはっきり見えるまで手を伸ばしてしまう。 自分で「腕をのばさないとよく見えないなー。」と自覚し始めて、やっぱりこれって“老眼”の始まりだよねー、と認めたくないけど、認めざるを得ない現実。。。 そこで、この間、本屋のBordersで読書用めがねを購入。 安いし、デザインもかわいいのがあったので、はっきり見えなくてイライラするよりいいかなぁ、って思って。

で、先日定期検診(それもずーっと医者に行ってなかったので、定期とは言えないかも知れないけど)の時に目のことを言ったら、やっぱり眼科で一度見てもらって、ということになったので、昨日行って来た。 母がアルバカーキから日本へ帰った直後、ひどい頭痛に襲われ、病院に行ったら白内障が原因の頭痛ですぐに手術しないと失明の恐れあり、ということがあったばかりだったので、眼科に行くのも悪いアイデアでもないなと思ってた。

結果としてはめがねを作る処方箋を書いてもらうこともできるのだけれど、私の場合まだそんなにひどくはないので、ドラッグストアなどで安価で売っている読書用めがねの+1で十分、という診断だった。 よかったー。 Bordersで買っためがねも+1だったから、買い直さなくても済むし。 緑内障も白内障もどちらもそういう傾向はまだ見られないから大丈夫、あなたの目は今日の午後私が診断した目のなかで一番状態がいいわよ! とは先生の弁。

しかし、検査のために瞳孔を開く薬を点眼したので、瞳が虹彩とほぼ同じぐらいまで広がってはっきり言って、見た目が恐かった。 まるで、Xファイルに出てきたブラックオイルにおかされた目みたいだったよー。(ちょっとマニアックな例えだったでしょうか・・・) それに瞳孔が開いてるってことはすごくまぶしい。 幸いなことに眼科を出たら、外はかなり曇っていたのでよかったけど、ヘッドライトやテールランプ、信号がやたらに目に飛び込んで来るような感じだった。 

家に帰ってきても、PCのモニターもテレビも直視できなくて、早い時間に寝た。 薬のせいで瞳孔が開いてるからか、近い距離がすごくぼんやりしていてすごく疲れたもあったのだけど。 目が悪いって、肩が凝るんだなー、って実感した昨日だった。
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by soylista_y_bonita | 2006-02-11 13:16 | アメリカの医療

なくして知る保険の有難さ

日本の健康保険の仕組みとアメリカの健康保険の仕組みは全然違う。 こちらに来た当初は仕組みを理解するのに、本当に時間がいった。

日本は面積自体が狭いから可能なのかも知れないけど、社会保険であろうと、国民保険であろうと、共済であろうと、ちゃんと保険証を持っていれば、自己負担率はそれぞれ違うかも知れないけど、とりあえずどこの診療所、病院でも見てもらえる。 花粉症の症状が出そうだから、耳鼻科と眼科に行って薬を出してもらおう、と今日思ったら今日診てもらえるが普通、だよね?

ところがぎっちょんちょん、アメリカではそうは行かない。 アメリカに来て2年目の春にひどい花粉症になってしまった私はとにかく耳鼻科に行きたくて、電話帳に載っているアレルギー科全部に電話したら、回答は全部同じだった。
「初診の方で予約できる一番早い日は来月の○○です。」
そんなぁ~、ひどいのは「今」なんですよーーー。 一ヶ月先にはもう治ってるかもしれないじゃん! アメリカの医療サービスはどうなっとんじゃ? と思った瞬間だった。 それでも食い下がって「とにかく今ひどい状態なんです。 診てもらえませんか???」と聞いたら、「うちは予約制ですから、ウォークインクリニックにとりあえず行ってみたらどうですか?」と言われた。 なんじゃそれ? と思って、会社からもらっていた分厚い保険の本を取り出したら、ウォークインクリニックがいくつか出ていた。 その一つに行ったら、なんのことはない、日本の病院とか診療所みたいだった。 そこで診てもらって薬も出してもらえた。 「なーんだ、ここにいつも来ればいいんじゃん。」と思った私が浅はかだった。

その次の年、会社の保険が変わって、Primary Care Physician (いわゆる家庭医)を指定しなければならなくなった。 それも、保険会社が指定する(契約している)医師のリストから選ばなければならないのだ。 家族が長年お世話になっているお医者さんがリストに入っていればいいのだが、そうでなければ別の医者を指定するか、別料金を払って、いつもの先生を指定するという、いかにも保険会社が儲かるようにできているのがアメリカの保険制度だ。 そして、あ、これは眼科だ、とか産婦人科で診てもらいたい、と思う時でもまずはこのPrimary Care Physicianに診てもらわなくてはならない。 症状が明らかだったり、Primary Care Physicianがすぐに診られない場合は電話で連絡をして眼科なり産婦人科なりをリストから紹介してもらうというまどろっこしい手続きを踏まなくてはならない。 紹介先の専門医のところでも紹介状がないと手続きしてくれないところもあったりする。

ここでウォークインクリニックは非常時(医療機関が休みや閉まった後)以外は利用できなくなり、もし日曜日にウォークインクリニックに行ったとしたら、必ず自分のPrimary Care Physicianに月曜日電話連絡をしなければならなくなった。 また私は時々出張があったのだが、アメリカの保険はたいてい保険が効く地域(普通は自分が住んでいる州内。 でも保険にもよりけり)を限定している。 出張先で何かあった場合は保険が効く地域で医者にかかるより、かなり高い金額を自己負担しなければならない。 いつもこの差額をどうするか、会社が持ってくれるのかどうかを出張に出る前に確認しておかなければならなかった。

それから、日本で救急車のお世話になっても“救急車代”は取られないが、アメリカの救急車は民間会社がやっているので救急車のお世話になったら、とんでもない費用が自分にふりかかってくるらしい。(実際にまだお世話になってないので、いくらかは不明)保険でカバーされる場合は「生命に危険が及んでいる場合」のみ、と説明会で保険会社の人が力説していた。 でも、救急車を呼ぼうか、というような切羽詰まった状態で、「これは生命に危険が及んでいるのか?」なんて考える余裕は普通ないから、結局は保険会社の査定にまかすしかなくなってくるのである。 この間、ここアルバカーキで警官が撃たれ、別の警官が救急車を呼んだ。 到着した救急隊員は誰がこの救急車代を支払うのかということで、負傷した警官そっちのけでその別の警官と悶着となり、搬送しないで現場を去ったという事件があった。 結局は消防の救急搬送車を呼んで負傷した警官は一命を取り留めたらしいのだが、全く救急車まで金次第という有り様。

歯はこれまた別保険。 普通の健康保険は歯をカバーしていないので、別に保険を買う必要がある。 普通の健康保険、と歯の保険を合わせると独身で被扶養者がいない場合でも月$200ぐらいの掛け金を取られる。 でも働いている人は普通会社がいくらか持ってくれるし、会社によっては喫煙しない、飲酒しない、定期的に運動する・・・などなどライフスタイル審査で良い結果が出たら、掛け金自体が下がるばかりでなく、自分からの拠出率が低くなるなど、健康に対して努力している人には公平な仕組みを持っているところもある。 マイケル・ムーアがアルバカーキに来た時に聞いた講演で、「今の仕事に満足していない人は全体で70%ぐらいいるが、やめない理由のトップは保険がなくなるのがいやだから。」と言っていて、「外国には国が保険制度を持っているところがあるけど、われわれアメリカ人から見たら夢のようじゃないかい?」なんて言っていた。 日本も国民保険があるから、夢のような国なんだろうか。 でも確かに、政府から出る無料の健康保険に入れるほど収入が少なくない、けどそのラインぎりぎりって言う人が一番アメリカでは悲惨だ。

ヒラリー・クリントン上院議員がファーストレディだった頃、この国民保険に似た制度を導入しようとしたけれど、保険会社のロビイストに徹底的に叩かれたんだと。 とかく、アメリカは“会社”が儲からないことはできないようになっているのかも知れない。 4年後の大統領候補として民主党からは彼女の名前も上がっているらしいけど、保険制度はどうなることやら。 日本の保険が懐かしー。

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by soylista_y_bonita | 2005-02-01 18:07 | アメリカの医療

アメリカの出産事情

と、タイトルを挙げたものの、実際に私自身はアメリカで出産したことがないので、友達や私の周りにいた妊婦さん達を観察して思ったことを書こうと思う。

私がインターンシップで行った会社はウィスコンシン州のグリーンベイというアメフトチームのPackersで有名な町にあった。 初めて会社に行った時の印象は「わ~、なんてコピー機が古いんだ!」、「わ~、みんななんて服装がカジュアルなんだ!」、「わ~、なんでこんなに妊婦さんが多いんだー?」だった。

コピー機は多分日本だったら80年代位に使われてたような“図体はでかいが機能がない”というタイプのもので、最新のオフィス機器に囲まれて日本で仕事をしていた私にとっては「アメリカのトイレのドア周りは隙間だらけ」以上のカルチャーショックだった。 ソーター機能もなければ、ステープル機能もない!(ところで、なんでコピー機は“ホッチキス機能”って言わないの?)

服装がカジュアルだったのは、たまたま私の初日が、“パッカーズ カジュアルデー”だったのだ。 毎金曜日はもともとカジュアルデーで、更に週末にホームゲームがある金曜はパッカーズの服を着ることになっていた。 この日は月曜日だったんだけど、特にアメリカのフットボールファンには重要な“Monday Night Football”の日で、なおかつ対戦相手が当時宿敵と呼ばれた、ダラスカウボーイズだったのである。 いや~、びっくりするぐらい盛り上がってましたね。 いまだに覚えてるもん。 スーツで行った私は思い切り浮いてたね。

閑話休題。 主題は妊婦さんだった。 はっきり言って、ウィスコンシンは太っている人が多い。 だから、私が妊婦さんだと思った人の中で妊婦さんじゃなかった人もいるかも知れない。 『デボラ』って名前のすっごくいい人でとても仲良くしてくれた同期が名前を「デビー」か「デブ」って呼んでくれっていうんだけど、とても「デブ」とは最後まで私は呼べなかったよ。 だって、ほんとに大きいんだもん。 「予定日はいつ?」って聞くのもよく考えてからしないと失敗する。 一度「あ、もう生まれたのよ~。」なんて返事が帰って来てバツが悪い思いをしたこともある。 また、話が外れて来た。 体重のことじゃなかったんだよね、きょう書きたかったことは。

とにかく、妊婦さんも普通に仕事をしているのだ。 以前、臨月なのにガソリンスタンドでバイトしていたっていう義理の妹の話を書いたけど、ほんとにそんなの当たり前って感じ。 だいたい、出産は特別なことではない、女性には付き物というスタンスだし、チャイルドケアもあちこちにある。(保育料は結構高い。 日本と変わらない位) だからアメリカは、宗教観もあるだろうけど、安心して子供を産みやすい。 日本ではもう“寿退社”は流行らなくなりつつあるらしいけど、まだまだやっぱり赤ちゃんができたら、退職ってこと多いと思う。 復職制度のある会社や3年もの育休が取れる教員は別としても、やはり日本はお母さんが肩身の狭い思いをしないで働ける環境がまだまだ整っていない。 その辺を“なおざり”にしたまま“御座なり”の少子化対策したってね、あんた! だめなのよ!って言いたい。 別に働かなくたっていいでしょ、って言う意見もあるかもしれないが、この御時勢、ダンナの給料だけでやっていけるんですか? って聞きたいわ。

出産がさほど特別のことではない例: 赤ちゃんが生まれたよ!っていうニュースを聞いて、
「あれ? あの人昨日オフィスに来てなかった?」
「うん、昨日オフィスで産気付いて自分でちょっと行ってくるって病院に行ったんだって。」
まるで「じゃ、ちょっとランチに行って来ま~す。」感覚だ。 アメリカでは保険の関係で、出産の場合、よっぽどのことがない限り病院にいるのは一泊二日が普通だ。 日本は1週間が普通だから、私はアメリカ人は本当に体力とその回復力がすごいのだーーって思っていたのだけど、ついこの間赤ちゃんをアメリカで生んだ日本人の友達が、
「もちろん、無痛よ! む・つ・う!」
って言ったのを聞いて「なるほど! そうだったのか!」って思った。 そんなの早く気づけよ、って感じだけど、アメリカは無痛分娩が普通なんだ。 日本は自然分娩が大半だよね。 どっちがいいとか悪いとかって言うのは私は自然分娩しかしたことないからわからないけど、立ち会ったうちのダンナさんが言うには「次は無痛にしてね。」だって。 すごく痛がってる私を見て彼もすごくつらかったらしい。 自然分娩を予定している妊婦さん達へ: 5㌔ぐらいのダンベル持って、両腕の筋トレをすることをお勧めします。 もちろんダンベルをお腹に落とさないように気をつけて。 自然分娩ってとにかく腕に力が入っちゃって、翌日からもう腕なんてお箸も持ち上げられないぐらいの筋肉痛になっちゃうから、今から鍛えておくと、後々楽だと思うよ~。

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by soylista_y_bonita | 2005-01-31 19:13 | アメリカの医療