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これからどうする、どうなる!? アメリカで!

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外国は休みが多いという幻想

日本にいた頃はなんとなく、「外国って日本みたいに働いてばっかりじゃなくて、バカンスとか言って休みが多そうでいいなぁ~」と無邪気に思っていた。

ところがすっとこどっこいである。(←お約束)

アメリカ人はよく働く! ま、アメリカでそんなにたくさんの会社で働いたわけではないが、連邦政府やその関連省庁に勤めている人は別として、全体的に休める祝祭日が少ない。 アメリカにはけっこうたくさん祝祭日があるのだけれど、日本と違って雇用主がどの祝祭日を休みにするか決める。 もちろん、日本でだって祝祭日に働いている人もいるけれど、別の日に代休を取るとかして、数は合うようになってるはず。

一般的にたいていのアメリカの会社が休みとする祝祭日は、
1月1日 New Year’s Day
5月最終週の月曜日 Memorial Day
7月4日 Independence Day
9月第一月曜日 Labor Day
11月第四木曜日 Thanksgiving とその翌日の金曜日
12月24日 Chiristmas Eve
12月25日 Chiristmas
のたったの8日間だ! 日本の祝祭日は全部で15日あるから、これだけでもアメリカ人は1週間も余計に日本人より働いていることになる。 ここで、「でもぉ~、アメリカ人は休暇を長く取るんでしょ~?」という声が聞こえてきそうだけど、アメリカでアメリカ企業が年末年始を会社全体で約1週間も休むなんてことはまずない。 あ、これ足したら、2週間もアメリカ人は多く働いてることになるな。。。 個人の休暇は多分に会社の方針に左右されると思うけれど、私が働いたところは“年一回”、有休消化の1週間が普通で、それ以上休んでいる人はクリスマスかサンクスギビングの休みにくっつけて休んでいる人達だった。 日本でもリフレッシュ休暇と銘打って一週間の休みが取れるところが多くなって来ていると思うから、この点から言っても、やっぱり「アメリカは休みが少ない」のである。

それなのに、なぜアメリカ人は『働きバチ』と呼ばれないのか。 それは夕方5時ぐらいになったら、さっさと家路につき、自分の時間をエンジョイするからなんだと思う。 私が仕事に没頭していて、ふと時計を見ると5時を過ぎていて、自分の机を囲っているパネルから顔を出すと皆帰っていてだ~れもいなかったなんてことがあった。 もちろん皆挨拶してくれるんだけど、See you later なんて言って帰るから、全然気が付かなかったんである。 他の人のデスクを見ると、まるで“まだいるのかな?”という感じで散らかったままだったり、「あ~、これ今日締め切りだったけど、できなかったわー。 明日やろうっと。」って言って平気で帰っちゃったりする。 忙しい時でもこんな調子だから、どんどん仕事がたまる。 で、結局アメリカ人は日本人が休んでいる間に働いて、たまった仕事を片づけ、帳尻が合うということになるわけだ。 つまり、アメリカ人は『“隠れ”働きバチ』。 日本人が一般アメリカ企業で働くということは『働きバチの二乗』になる可能性有り、ということを覚えておこう!

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by soylista_y_bonita | 2005-02-02 17:48 | アメリカで働く